日常

死産から2週間、我が家も徐々に日常を取り戻してきています。
防備録として、その後を記録しておきます。

2月19日 
死産の翌日ですが、仔に「チョコちゃん」という名を付けました。
世に生まれ出たからには、名前を付けてあげたかったからです。

2月20日
埋葬の予定でしたが、あいにくの雨。
亡骸を包んだタオルを部屋の小さな棚に置いたままで、私たちは外出してしまう。
3時間後に帰宅したら、タオルと亡骸が床に落ちていました。
愛ちゃんの口から、チョコちゃんの匂い。介抱のつもりで一生懸命舐めていたのが判ります。
チョコちゃんは、毛が乾いてより綺麗になっていました。
愛ちゃんや夢ちゃんの子猫時代と同じ、青と白の毛並みです。

2月21日
家の敷地に埋葬。愛ちゃんがいつもいる部屋の方向に頭を向けて、土に返しました。
夜、愛ちゃんが私の膝の上に立ちながら、「ニャア!ニャア!」と叫ぶように鳴きます。
誰に向かって鳴くのではなく、ただ感情の出し方が判らずに鳴いています。

何かをしなければいけない、でもその対象がいなくて、何をして良いのか判らなくて、苦しい。

それがひしひしと伝わり、愛ちゃんをギュッと抱きしめます。
愛ちゃんを包むように抱くと、愛ちゃんも我に返って落ち着きます。

猫の母性は、とても純粋で力強く、そして美しい。
情の深さは、人間以上と思う事さえあります。
自分は愛猫の懐妊を喜ぶばかりで、仔を失った時の愛猫の気持ちまでは考えていなかった。
里親のエゴそのもので、再度凹んでしまいます。

2月22日~
発作的に日に何度も、私の膝の上で「ニャア!ニャア!」と鳴きます。
我に戻るまで、ギュッと抱きしめます。
ほぼ24時間、愛ちゃんと一緒で、寝るときも私の身体に寄り添って寝て、毛布を掛けて寝ます。
私が居ないと精神のバランスを保てない感じだったので、仕事はコタツでノートPC続行。

2月28日~
私への依存度は変わらぬままですが、
少しずつ気力も戻ってきたようなので、他猫と共同生活再開。
最初は気が立って「シャー!」でしたが、徐々に時間が解決。
胸を触ると、パンパンに膨れていたお乳が、元に戻り始めていました。

そして現在
サカリが復活し、その上にタケが....。
一瞬、止めさせようと考えて、しかし手が止まります。

まさか死産後すぐにサカるとは思わなかった。
でも、愛ちゃんの本能がそう行動するのなら、
里親の私たちが妨げるのも、エゴです。

猫の本能が、未来に時を進めるのなら、その責の全てを負いましょう。
たとえ愛ちゃんが、チョコちゃんを思い出せなくなっても、私たちがずっと覚えています。
運が良ければ、生まれ変わったチョコちゃんに会えるかも知れません。

でもあまり期待せず。
今後手術も含めて、愛ちゃんに最善の方法を考えていくつもりです。

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