桃ちゃん1歳の誕生日

もう、ずいぶん前。
自分がまだ若く痩せ細っていた頃。
神奈川県の某湖畔から、もらい受けた猫を乗せ、我が家へと車を走らせました。

オレンジに黒と白の混ざった、子猫というには少し育った若猫。
その2週間ほど前、湖畔に捨てられていた子です。

助手席に猫を入れたバスケットを乗せ、この子とのこれからの暮らしを考え、わくわくしながら帰路を急ぎました。

しかし湖畔から我が家への途中、川沿いの砂利トラックが多い道を走ったのが失敗でした。
夕方のラッシュは避けられたものの、対向車線の砂利トラ、ダンプカーの騒音がその日は凄かった。

ゴオオという地響きに似た騒音に、バスケット内の若猫はパニック状態に陥りました。
「うにゃぁうにゃぁ」
と鳴き始め、続けてトラックが通ると
「うぎゃぁうぎゃぁ」
になり、カゴの底に敷いた新聞紙を掘り始めました。

大丈夫だよ、優しく声をかけたら逆効果。
「あんぎゃ~」
と絶叫しはじめます。

しばらくたつとアンモニア臭が車内に漂い、そして今までで一番騒音の激しいダンプカーが通り過ぎた後、ちょっと酸味臭のするウ〇チの臭いがし始めました。
後で反省しましたが、恐がりな猫には、初めての経験で酷だったのでしょう。

帰り際にホームセンターに寄って猫用品を買うつもりでしたが、追加で猫シャンプー類も買う事となりました。

・猫トイレ
・トイレスコップ
・猫砂
・猫シャンプー
・猫じゃらし
・餌皿、水皿
・キャットフード数種

それらを抱えて車に戻って、まだ独身だった我が家へGo!
バスケットの中を見なくても状況は予想できたので、玄関からお風呂場へ直行。
全身自分の糞尿まみれになっている若猫に、いきなりシャンプーの洗礼です。

「う゛ゃ~」
「うにゅあゃぁぁぁ」

車内と同様な絶叫が飛ぶ中、どうにか全身を綺麗に洗い流します。
糞尿だけでなく、2週間ほどの湖畔生活で泥が染みついていました。
指の間の泥も綺麗に落とすため、普通の猫シャンプーよりも時間がかかる事に。

必死に叫んでいた若猫も、最後の方では少しグロッキーになりました。
でも、お風呂場から上がってタオルドライとなった時。
若猫の様子が一変します。

天井や壁をキョロキョロ見た途端、顔がパァッと明るくなりました。

「あ、ここ、おうちだったんだぁ」

私に向かってそういう表情をした後、ゴロゴロ言い出します。
家の中、上下左右を見てはゴロゴロ言い、私の膝にスリスリし始めました。

体が乾いたら、胡座をかいた私の膝の上にぴったりと収まって、ずっと毛繕い。
撫でられると気持ちよさげに目を細めて、膝の上から動こうとしない。
夜もぴったりとくっついて、一緒に寝る事になりました。




もう、20年近く前の1998年5月7日。
先代の愛猫、モカとの幸せな11年間、たくさんの思い出の始まりの日。
まだ、昨日の事のように思い出せます。


それから丸18年後の2016年の5月7日。
たぶん我が家で最後の猫になるだろう、桃太が生まれました。

猫の神様がいたとしたら、少し気を利かせてくれたのかも知れません。

寿命の違う小動物、猫を飼うと、いつかは来る別れが辛いので、飼えない、という方が居ます。
その気持ちは良く判るけれど、でも一緒にいる時の幸せは、その悲しさの何十倍も幸せです。
時にはこんな不思議な巡り合わせに、喜びや運命を感じたりも出来ます。

妻の手作りケーキ。


プレートも妻の手書き。


パパ同様スイーツ王子で甘いものには目がありません。


今日だけは特別に、生クリームをたっぷりあげます。

今、生意気盛りな桃ちゃん。
我が家に生まれてきてくれて、こんなに幸せな事はありません。

 

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