5月10日、産後3日目の愛ちゃん。
リビングダイニングで子育て中。
でも少し、やつれています。
兄弟のいる子猫と違って一人っ子では、ママが少しでも自分から離れると、
怖がってSOS鳴きをし始めます。
たぶん、温もりが無くなるので、
すぐにママがいない事がわかるのでしょう。
産後2日間は、トイレに行った形跡も無いくらい、愛ちゃんはかかりっきりでした。
ご飯を食べるのも、ほんの一瞬。
上の写真は、ご飯を食べに出た愛ちゃんを追って、外に出てきてしまったので、
慌てて育児箱(お産箱)に戻った様子。
赤ちゃんは毎日、目に見えて大きくなっていますが、特に頭の成長が著しい。
生まれたばかりの姿は、頭が少し小さく見えました。それが2日間でみるみる大きくなっていく。
頭が小さいのは、産道を通りやすくするための自然の摂理、というお話もあるようですが、
生命って凄いな、と思います。
さて、この後、愛ちゃん母子はお引っ越しをする事になりました。
愛ちゃんは本当に良いママで、私たちの生活音で赤ちゃんが怖がる度に、
私たちに向かって「静かにして!」と文句を言います。
私たちも気を使い、食事はベッドルームでしたりしましたが、食事の用意の音、
キッチンの食器の音が怖いみたいで、愛ちゃん母子のストレスが高まります。
この為、毎度ニューカマーが来る度に解放していた和室を、
愛ちゃん母子の育児室にする事にしました。
過去、マコちゃん、タケちゃんも過ごした和室です。でもしかし、今は物置状態。
4匹分の猫砂や餌のストック、そして季節毎の猫ベッドやマットの収納庫になってしまってまして、
壁や床には結構ホコリもたまってたり。
これを、連休明けで忙しい平日夜中にお掃除して、明け方前に準備完了。
しかし....。
愛ちゃんはお気に召してくれず、1時間でリビングに戻ってきました。
防音仕様の重い扉を軽々と開け、赤ちゃんの首を咥えて登場。
私たちはびっくりです。
いえ、戻ってきた事も驚きですが、日頃、扉なんて開けた事のない愛ちゃん、
その気になれば自由に部屋を移動できた子だったのが、一番の驚き。
妊娠中、他猫と隔離していたつもりが、実は愛ちゃんも同意の上だった、
って事なのでしょうね。
結局その日は時間切れで、愛ちゃん母子と育児箱はリビングに出戻り生活になりました。
しかしこのままでは母子のストレスは改善されず、
かと行って私たちもキッチン無しの生活も困ってしまうので、再度育児室の見直し。
生まれたばかりの子猫って、トイレでする習慣がない間、ママが処理します。
目が開いて自分で歩き回るようになると、床に便をして、
それを見つけたママ猫はすぐにそれを食べてしまう。
先々代のミーちゃんの母子の姿を知っている私は、今回も床でしても良いように、
部屋全部にビニールのクッションフロアを敷いていますが、それが気に入らなかったのかも知れない。
5月11日。
クッションフロアの上に、マットやシートなどを敷き、どこでも寝転がれるようにしてみました。
そして「育児箱」はVer.2に進化。
いえ、ただ折り返していたフタ部分を伸ばしてテープで留めて奥行きを深くし、
その入口に布きれを貼って、暖簾状に垂らしてみただけなんですけど。
まあ、ずいぶんと生活臭溢れるというかボロイ育児箱になりましたが、
母子は気に入ってくれたようです。
午後、厳しい顔をして、育児箱から出ます。
ママにとって箱の外は、子猫を狙う敵が居るかもしれない戦場なんでしょうね。
「お疲れ様」という労いの気持ちで、愛ちゃんの首や肩をマッサージ。
少しずつリラックスしてきます。
毛繕いも十分に出来なかったみたい。
母の顔から、普段の愛ちゃんの顔に戻ります。
身体を撫でてあげます。
疲れを癒やすように、優しくマッサージ。
時折、育児箱の中をチェック。
赤ちゃんがスヤスヤ寝ているのを確認。
また普段の愛ちゃんに戻って、恍惚の表情。
でもまた、赤ちゃんの方を見やります。
奥行きが深くなった育児箱の中で、スヤスヤと眠る赤ちゃん。
クリームタビー、もしくはカメオタビーとでも言うのでしょうか、
日々大きくなっていきます。
(もう少し大きくなったら、体重を量らせて貰うね。
その頃には、性別もわかるかな?)
ママに取っては、ご飯を食べるのも仕事。
良いお乳を作るために、たくさん食べないといけません。